この暑さの中…緊急事態です!(2022.07.02)
今年の梅雨明けは、気象庁観測史上最短だったとのこと。
年々、夏の暑さが厳しく感じられるのは、自分が歳を重ねたせいでしょうか…⁈
それならまだよいのかもしれませんが、四季を楽しむことができなくなる日が本当にやってくるかも…という
話を耳にすると、危機感を覚えると同時に、季節を楽しめない寂しさを感じます。
6月29日、3歳以上児クラスエアコンが故障しました。まさに、緊急事態発生。
すでに猛暑となっていたこの日、突然のことに慌てましたが、
汗だくになりながらも機敏に現状把握をし、子ども達にはいつも通りの対応をする職員がとても頼もしくみえました。
そして子ども達も、違う環境にも柔軟に適応する姿に成長を感じました。
業者の方にみてもらうと、すぐには修復できない重症とのこと…。
さて、どうする…。
3歳以上児約135名。安全な状態で不安なく生活できるように。
ここで職員のチームワークが発揮されたのでした。
かろうじて大丈夫だった遊戯室をすぐにゾーン化し、未満児クラスの子ども達にも協力してもらいながら、子ども達の生活環境を確保しました。
今ある環境を最大限に活かし、子ども達を守る。職員の判断、決断の速さと行動力に安心したと同時に、
保護者の方のご理解とご協力にも感謝の気持ちでいっぱいになりました。
緊急で困難な時こそ、私たちの力が試されるのだと改めて感じます。そのためにも、日々の積み重ねの大切さを痛感。
子ども達を真ん中にした職員間、そして保護者の方々との関係性こそが、子ども達の健やかな育ちを守ることに繋がることを。
保護者の皆様には、この緊急事態はいつまで?という不安がおありかと思いますが、子ども達のパワーは衰えず元気で生活できていることが救いです。何卒、今しばらくご理解いただきますよう、重ねてお願い致します。
業者の方には最善の努力をしていただき、一日も早い復旧を願うばかりです。
そして、今日(7月2日)は、職員のAED講習会。
命を守るため、常に最善を尽くすためのアップデートは欠かせません。
学び続けること(2022.05.18)
令和4年度が始まり、約1か月半。
こども達の泣き声も少なく、小さくなり、代わりに笑い声が聞かれるようになったこの頃。
そして、新規採用者を交えた新しいチームで動き出した職員も、子どもはもちろん大人同士の気持ちを探りながら日々生活。
教育・保育の進め方も日々悩みながら…。子ども達も毎年違えば、チームも変わる。「今までは。。。」や「去年は。。。」は通用しない。
今、目の前の子ども達とどう向き合い育ちを支えていくかを常に考え、話し合いを重ねながら日々の保育をすすめている。
そんな中、今年度初の園内研修は コドモノミカタ代表 井桁容子先生をお迎えして実施することができ、職員の悩みや不安を解決する糸口を見つけていただけた。
子ども一人一人の育ちをいかに理解して、一緒に豊かに生活するか…。
子どもも大人も、互いの信頼関係のもとに、穏やかな時間(とき)が流れるように。それらを保障できる環境を工夫する柔軟さを忘れず…。
「みているよ!」「やってごらん…」そんな心もちをもちながら、明日も子ども達の笑顔に出会えるように、ワンチームとなって私たちは学び続けていく。
森のちから(2022.04.27)
4月26日(火曜日)一人
今年初の東黒牧の森に出かけた年中組。一人ひとりが想い
友だちと想いが重なると、いつの間にか、いくつものグループが…。
ひとりで…。友だちと…。森のなかでは、穏やかに時が流れます。
言葉がなくてもこころは通じ合えてるね。
春!満開!(2022.04.20)
4月20日(水ようび)
保育園園舎前のチューリップやパンジーが色とりどりに花を咲かせました。
冬の間、雪の下でこの日をじっと待っていたこの花たちのなんて愛おしいこと。
先日、入園式を終えた子ども達も少しずつ笑顔が見られるようになりました。これからの未来、日々成長してゆく子ども達にとってこの保育園生活が、チューリップが雪の下で出番を待つ時期のように例えられるかもしれません。友だちや保育者などいろいろな人と関わりながら、たくさんの経験を通して、じっくりと焦らず、でも確実に花を咲かせる準備をしていくのです。花びら一枚一枚の色や形が違う花壇の花たちを眺めながらそっと触れると、子ども達の顔が浮かんできました。
先日、地域の方が、「花壇を眺めていると心が癒され、元気になれる」と言ってくださいました。別の日には、「バスに乗るのをやめて、わざわざ自転車で通ったのよ」と、自転車をひきながら話しかけてくださいました。地域の方々の有難い言葉に、保育園の子ども達も、そんな地域の方に温かく見守らながら生活していることを感じ、嬉しくなりました。
園庭には、新しく仲間入りしたシラカシの新芽が息吹き、姫りんごの木はピンクのかわいい花を咲かせています。
今日も、暖かな日差しに誘われて、園庭に繰り出してくる子ども達を迎えてくれるんだろうと思いながら眺めた朝でした。
新年度スタート!(2022.04.06)
令和4年度がスタートして数日。
進級が嬉しくてスキップして登園するお子さん、おうちの人と離れがたくて涙するお子さん、ちょっと不安だけど頑張る気持ちで勇んでいこうとするお子さんなど、一人ひとりが幼いながらも、新たな節目におもうことがあるのだと感じます。
私たち職員も新体制になり、一日も早く保護者の皆様に名前を覚えていただいて、信頼関係を築きたいと気持ちを新たにスタートしました。
そして、今日は近くの磯部川沿いまでお花見散歩にでかけた大きい組。
歩きながらの子ども達の会話…
「さくらってピンク色だよね。この花、しろ色だからさくらじゃないんじゃない?」
「えっ、お花見ってさくらをみることでしょ?お花見さんぽに行くよって言われたでしょ。だからこれ、さくらだよ。」
「もこもこできれいだねー」
「さくらの下でお団子だべるん?」
…などなど。
その会話の楽しいこと。聞いているだけで、思わず笑顔に…。
子ども達と一緒の私のお花見は、穏やかな時間となりました。
地域の皆様へ ~早くも師走となりました~(2021.12.20)
いよいよ雪の季節がやってきました。天気予報の”不要不急の外出は避け、大雪に備えてください”との報道にドキドキしながら週末を迎えたところです。また、こんな日々が続くのかと不安にもなりますが、子ども達にとっては、四季折々の自然を感じながら五感を働かせながら生活するには必要な富山の季節といえますね。
さて、12月上旬、年齢毎に行った生活発表会が終了しました。日ごろの保育園生活の中から、子ども達自身が表現したいことや経験で知り得たことをクラスで話し合い、お話づくりをしたものを劇遊びとして披露しました。今年は、子ども達にとっても東京オリンピックの開催が印象的だったので、随所にオリンピック関連のものが盛り込まれました。子ども達の情報を敏感に察知する力とそれを自分の生活に取り入れていく想像力の豊かさに感心したところです。
今までと違う方法ではありますが、保護者の方とともに子ども達の成長を一緒に感じながら開催できたことにホッとしています。まだまだ新型コロナウイルス感染症拡大防止につき、地域の皆様のご臨席を控えさせていただいていますこと、申し訳なく存じます。また改めて園児の元気な様子をご覧いただけたらと思っております。
今後とも、地域の皆様には当園にご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
【ご報告】
遊戯室に大型アスレチックが完成しました。子ども達は、早速楽しく遊び歓声があがっています。
全身運動を促し、「やってみたい」「挑戦してみよう」の気持ちを育みます。
Happy♡Wedding (2021.11.22)
11月20日(土) 晴れ
今日は、当園職員であるA先生の結婚式。子ども達と一生懸命遊び、保護者の方にも真剣に向き合う笑顔がすてきな保育者です。
厳かな中にも温かな気持ちあふれる結婚式と、笑顔と感動に満ちた披露宴。
A先生の幸せそうな姿から、私もたくさん幸せをいただきました。
保育者としても、これから厚みが出てくることと…。
未来ある若い二人の幸せな姿を目の前にし、家庭と仕事の両立ができる職場づくりをしていかねば…と改めて思ったのでした。
いつでも”きのうのつづき”ができるように(2021.10.20)
運動会にむかう子ども達の姿から
今年の運動会が終わりました。今年は、台風接近で天候が心配された3歳児クラス開催の日も曇り空ではありましたが、どの年齢も予定通り実施することが出来、ホッとしたところです。保護者の皆様のご協力とご理解にも深く感謝申し上げます。
戸外での運動会開催においては、天候に左右されるため、当日に焦点をあてた子ども達の気持ちと保護者の方のご都合を考えるとリスクが伴います。しかし、昨年から年齢別の開催や密を避けた屋外での実施としたこの新しい生活様式を考えて行うことで、メリットも見出すことができました。今回の運動会での子ども達の活動の取り組みは、日々生活するこの保育園で行うからこそできる活動内容であり、それは日々の継続から育つ子どもの姿であると感じました。
子どもが主体的に物事に取り組もうとする過程には、創造する力が必要です。「○○したら楽しいんじゃない?」「○○なら、この場所を使ったらできそう」などの発想力は、体験したり見たりしたことから生み出されていくものだと思います。園庭の固定遊具や空間を使ってのサーキット競技は、まさしくその一つです。「上り棒ができるようになったところをお家の人にみてもらいたい」「わくわくタワーにのぼってやるぞ!」など、お家の方にできることを披露したい気持ちや今までがんばってきた成果を本番でも発揮したい気持ちなど、子ども達自身が活動をイメージし、力を出し切ることができました。それぞれの年齢クラスできめた種目は、子ども達が日ごろ遊んでいることを、子ども達と担任で構成し競技として取り入れることができたのではないかと思います。
今までの概念にとらわれない運動会のプログラムも、子ども達の意欲と期待を高める一因でした。子ども達のやりたい!を盛り込んだプログラムは、私たちもワクワクする内容でした。「早く、運動会の日になってほしい」「楽しみだな~」「お父さん、見に来てくれるって!」など、子ども達同士の会話の楽しそうなこと。Aクラスは、お家の方と合作した自分だけの応援旗で、一層気持ちが盛り上がりましたね。どれも力作で、お家の方の愛情を感じました。ありがとうございました。今でもそのミニチュア版を振っては外遊びをする姿も見られます。それを見ていたAクラスに憧れるBクラスが、すぐに真似て旗を作っていたのが印象的でした。子ども達は、互いに刺激を受けてそれらを自分なりに考え、活動に取り入れながら学びに繋がる経験をしています。集団の良さですね。今回の運動会では、子ども達自身が創り上げたものが実現し、いつも応援してくれている大好きな人に披露できる機会をもつことができたことが、私は何より嬉しかったです。ありがとうございました。
保護者の皆様からは、参加いただいた感想やご意見をいただき、職員一同温かい気持ちになりました。お子さんの成長を共に喜び合えることは、私たちにとって何より嬉しく励みになります。
やりたいことが実現できる環境と時間を確保し、他者と話し合い気持ちを通じ合わせながら活動する楽しさや喜びを感じられる経験を重ねていけるよう、一日一日を大切にして保育をすすめていきたいと思います。
主体的に活動するということ…(2021.09.14)
~運動会への取り組みから~
今年は東京オリンピックが開催され、ニュースや新聞等で活躍する選手の様子を身近に感じられる絶好の機会となりました。子ども達には、あの光景がどのように映ったでしょうか。感動や憧れ、希望…。この先、この東京オリンピックが少しでも心に残ったらよいと思います。
今年の運動会はオリンピックYearらしく、いろいろなところにそのエキスが含まれています。子ども達の観察力と表現力に驚くことも多く、保育者も子ども達と意見を交わし合い創り上げる過程を楽しみながら、種目を決めたりネーミング、動きを考えたりしています。特に、話題のピクトグラムは、子ども同士でロゴをみながら実際に動いてみたり、人形でその様子を真似て形づくりをしたりして楽しみ、年長児は自分達で考えた準備体操のなかにその動作を組み込んでいました。
子ども達や保育者のそのような姿をみると、自分で選択してやりたいことに取り組むことは、なんと力強く頼もしいことかと改めて感じます。与えられた課題を、歯を食いしばりたくさん練習し頑張って得た結果より、友だちや保育者と話し合いをする過程を経て、自分自身が主体となり目標をもって臨み当日を迎える方が、子ども達のきらきらした笑顔と充実感につながること間違いなしだと思っています。
”年長組になったら鼓隊”と思って楽しみにしておられる保護者の方もおられたかと思います。以前は、衣装をそろえ、規律よく隊形移動をする姿に感動したとの感想も寄せられていました。しかし、5歳児でも鼓隊をするには、かなりの練習が必要です。大勢で隊形を組み、歩きながらリズムをとって演奏することは、小学校になったらすんなりできることでも、5歳児の子ども達にとっては訓練が必要です。それが、この幼児期の子ども達に必要な保育なのか、保護者の要望、だれのための運動会なのかなど自分自身も葛藤し、職員とも話し合いを重ねました。
子どもは、自分で目標を設定し自分で決めたことに責任をもつことが、やる気と最後まであきらめず頑張る力を生み出す糧になります。そこに達成感を得て、生きる力に繋がるということの理解、何より子ども達一人一人が主役となり輝くことができる運動会にしようという共通理解を図り、今回の運動会への取り組みがスタートしました。 どの年齢クラスも「どんな運動会にしたい?」という話し合いから始まります。3歳児だって、しっかり意見が言えるようになってきました。日ごろの保育の積み重ねですね。どの年齢も、日ごろの活動がベースになった楽しいプログラムになりそうで、私もその創り上げられる過程をわくわくしながら見守っているところです。
保育者や子ども達の運動会に向かう気持ちは、まだまだ進行形。保育者にも経験や技術の差があり、とりわけ経験の浅い保育者は、子ども達の活動する様子をみながら、ねらいに沿って保育をすすめることは簡単なことではありません。チーム保育をすすめながら、その過程も楽しんで取り組んでいるところです。子ども達へは気持ちと心身の発達過程に配慮し、子どもにとっても保育者にとっても、心に残る運動会にしたいと思います。
保育者が主体的に保育をすすめることが、子どもが物ごとに主体的にかかわる要因の一つになると考えています。子どもも、保育者も、そして保護者の方も共に主体的である参加「共主体」の行事にしていきたいのです。日々の保育を大切にしながら、保育者にとっても子どもにとっても、やりたいことができる環境づくりを目指していきたいと思います。
オリンピックを通して(2021.08.21)
今回のオリンピック2020は、開催に物議をかもしながらも日本の獲得メダル数が過去最高となり、盛り上がったオリンピックとなりました。
保育園でもいつもの環境の中に、オリンピックの雰囲気を感じられる工夫をしながら、オリンピックの種目や選手、そしていろいろな国に興味・関心がもてるように保育をすすめてきました。
取り組みとして、
①新聞記事を張り出し、各種競技選手の様子を知らせる
②地球儀や「せかいのこっき」の絵本、絵合わせカード、英語版絵本、各国の挨拶カード等を設置し、天井に 万国旗を飾り国旗クイズを掲示
③メダルの獲得数がわかるようにメダル一覧表を掲示
④調理室のぞき台を表彰台に見立てて設置 など
これらの環境づくりをすると、その廊下のコーナーで立ち止まり、写真を見たり文字を読んだりする子ども達の姿が見られるようになり、友だちとの会話も弾んでいました。メダルが増えるたび、数を数えながらテレビでみたメダル獲得の様子をリアルに伝える子どもも…。「私、卓球選手になりたい!」「このスケボーの人、富山の人だよね。すごいよね~!」などいう声も聞かれました。そんな姿をみると、頑張る姿に共感したり、憧れの気持ちをもったりすることで、将来の夢や希望が培われ、意欲につながっていくのだと実感しました。
今回の機会を通して、子ども達は自分の住む日本、そして富山について関心をもち、いろいろな国の多文化にふれることができたと思います。
選手の一生懸命取り組む姿に、観ている私たちは胸を熱くした2週間でした。そんな感動をくれた今回のオリンピアのように、この保育園の、未来ある子ども達のなかにもそんな選手が生まれるかもしれません。子ども達の可能性は無限大!保護者の皆様と、その可能性の根っこの部分となる成長過程を共有しながら、そんな子ども達と過ごせる一日一日を楽しんでいきたいと思うのです。