オリンピックを通して(2021.08.21)

今回のオリンピック2020は、開催に物議をかもしながらも日本の獲得メダル数が過去最高となり、盛り上がったオリンピックとなりました。

保育園でもいつもの環境の中に、オリンピックの雰囲気を感じられる工夫をしながら、オリンピックの種目や選手、そしていろいろな国に興味・関心がもてるように保育をすすめてきました。

 

取り組みとして、

①新聞記事を張り出し、各種競技選手の様子を知らせる

②地球儀や「せかいのこっき」の絵本、絵合わせカード、英語版絵本、各国の挨拶カード等を設置し、天井に   万国旗を飾り国旗クイズを掲示

③メダルの獲得数がわかるようにメダル一覧表を掲示

④調理室のぞき台を表彰台に見立てて設置   など

 

これらの環境づくりをすると、その廊下のコーナーで立ち止まり、写真を見たり文字を読んだりする子ども達の姿が見られるようになり、友だちとの会話も弾んでいました。メダルが増えるたび、数を数えながらテレビでみたメダル獲得の様子をリアルに伝える子どもも…。「私、卓球選手になりたい!」「このスケボーの人、富山の人だよね。すごいよね~!」などいう声も聞かれました。そんな姿をみると、頑張る姿に共感したり、憧れの気持ちをもったりすることで、将来の夢や希望が培われ、意欲につながっていくのだと実感しました。

今回の機会を通して、子ども達は自分の住む日本、そして富山について関心をもち、いろいろな国の多文化にふれることができたと思います。

選手の一生懸命取り組む姿に、観ている私たちは胸を熱くした2週間でした。そんな感動をくれた今回のオリンピアのように、この保育園の、未来ある子ども達のなかにもそんな選手が生まれるかもしれません。子ども達の可能性は無限大!保護者の皆様と、その可能性の根っこの部分となる成長過程を共有しながら、そんな子ども達と過ごせる一日一日を楽しんでいきたいと思うのです。

 

職員研修~ピザ窯づくりを通して~(2021.08.06)

今年度の職員園内研修は、年齢や経験値別にグループを組んですすめています。
フレッシュ・ミドル・リーダーに分かれて、それぞれの課題に取り組んでいるところです。
今回のフレッシュグループの課題はピザ窯づくり。
きっかけは、子ども達が育てている野菜。「バーベキューしたい!」という子ども達に、「そうだね!みんなでバーベキューしたら楽しいし、おいしいよね~」と盛り上がる保育者。その保育者の中に、家でピザ窯を作ってピザづくりをした職員が…。それを提案すると、「いいね!いいね!」と保育者間で盛り上がったのです。夏野菜も美味しく食べられる‼
フレッシュメンバーにやってみよう!と提案すると、やる!やる!と盤上一致で取り組むことになりました。

これは、子ども達へのサプライズにしようということに。
完成するまでは計画から約1か月半。でも、設計図から材料調達までみんな自分達で!というわけにはいかず、専門家の協力が必要でしたが、自分達の力で頑張ろう!という気持ちは十分。造園屋さんも、若い力を引き出すようにうまく誘導してくださいました。
作業にかかった日数は丸3日間。土砂降りの日や猛暑日もありましたが、最後までがんばったフレッシュメンバー。
出来上がったときの達成感を味わいながら、大変だった場面を振り返ります。入職1.2年目の職員で構成されたフレッシュメンバー。職員同士の距離もぐんと縮まり、力をあわせて目標に向かって一生懸命頑張ることを実感できた様子でした。
他の職員もその頑張りを称えます。チーム保育を進めるうえで、この貴重な経験が活かされていくと信じています。子ども達もできあがったピザ窯をみて大喜び!
つぎは、このピザ窯を生活の中にどう取り込んで活動していくかを他の職員や栄養士を交えて計画中。
子ども達はもちろん、私も楽しみにしているところです。

フレッシュメンバーたち自身が記載した完成までの様子もあわせてご覧ください。ピザ窯2

うさぎ組ロフト

 0.1歳の子どもたちは、足腰が発達してくると、

這う・立つ・歩く・登る・下るなどの全身を使った運動が活発になってきます。

行動範囲が広くなり、

「あっちに行ってみよう。」「あそこ登ってみよう。」と

行ったことのない場所へと冒険にでかけます。

そんな子どもたちの冒険も平坦な床だけではもったいない!

坂を登ったり、段差を登ったり…。登れない壁にぶち当たったり…。

冒険には、感動がたくさん無いと面白くない!

そこで、保育室の中にも高さがあり、斜面や段差、集中して遊び込める空間のあるロフトを考案しました。

0歳の子も挑戦できるスロープ!
ハイハイやずり這い、柵に掴まりながらでも登れるようにしました。
坂ならではの歩きにくさがとっても魅力的!
外を走る車だったり、窓から見える景色を楽しめるように設定。
窓から差し込む光の暖かさを感じられます。

押入れの上段とつながる3階ロフト。
高い所に楽しそう!登ってみたい!
でも、誰でも登れるような場所ではありません。
腕の力や足腰を一生懸命使わないと
登れない高さに事前に調べて設定しました。
大きくなったら登るんだ!
挑戦したくなる憧れの場所になるようにしました。
ロフトの下では、寝転んだりゆったりとしたり…。
絵本を見ることもあるでしょう。
子どもにとって天井が低く、
狭く囲まれた空間は落ち着ける居心地の良い場所になります。

テーブル

「なにか作りたいな…。」「おうちごっこしたいな。」

そう思うと子どもたちは、自然とテーブルの周りに集まってきます。

「誰かがテーブル使っているから今日はやめよ…。」

そうなってしまっては、せっかくの「遊びたい!」気持ちがもったいない。

子どもたちの「やってみたい!」「遊びたい!」の気持ちを叶えるには、

テーブルがもうちょっと欲しい。

天板の上に広げたい想像(思いを形にしたモノ)を

実現できる環境を整えたいと思います。

丸太の入れ替え

築山を登るための1つの手段として設けた丸太の階段。

大きな樹をただ寝かせただけの階段であるが、平坦では無いため、

登るときは指先に力が入ります。

登りにくい場合には、手指も使って登ります。

そんな丸太の階段も自然物であり、雨風にさらされ次第に朽ち果てていきます。

自然物は、同じ形を保つことが難しいこと、

姿かたちは月日とともに変わっていくことを身近に感じて欲しいと考えています。

バケツ・ふるいの棚

片付けが楽しい!と思える遊具棚。

パズルのピースをはめるように遊具がピタッとハマる感覚を目指して制作したいです。

片付けがしやすいと丁寧に片付けを行うことができ、

ものを大切にする気持ちにもつながると考えています。

また、遊びの中で、数を意識することもでき、

数の概念を理解することにもつながります。

スコップかけ

「使いたいな。」

と思った時にすぐに見つけることができると、

遊びたい気持ちが膨らみ、遊びが持続していきます。

片付けは、きれいに見えてスッキリすることだけが目的ではありません。

では、どんなふうに仕舞おうか。

『見つけやすく、取り出しやすく、片付けやすい。』

当たり前かもしれないけれど

片付ける場所や形には、

子どもたちがじっくりと遊び込むための大事なプロセスがあります。

屋台

 ダイナミックな遊びもいいけど、じっくりと遊べる空間が欲しい。

お店屋さんやおうちごっこが大好きな子どもたちの遊びがもっと広がってほしい。

ということで、既存の屋台と合わせてもう1つ。

以上児園庭に屋台を準備します。

囲まれた空間の中では、”自分たちの空間”として捉え、落ち着いてじっくりと遊ぶことができます。

たくさんのお皿やボール、カップを並べて、気分はお店屋さん。

いろいろなお店が展開され、夢中になって見立て遊びを楽しめるようになったらと思います。