いつでも”きのうのつづき”ができるように(2021.10.20)

運動会にむかう子ども達の姿から

今年の運動会が終わりました。今年は、台風接近で天候が心配された3歳児クラス開催の日も曇り空ではありましたが、どの年齢も予定通り実施することが出来、ホッとしたところです。保護者の皆様のご協力とご理解にも深く感謝申し上げます。

戸外での運動会開催においては、天候に左右されるため、当日に焦点をあてた子ども達の気持ちと保護者の方のご都合を考えるとリスクが伴います。しかし、昨年から年齢別の開催や密を避けた屋外での実施としたこの新しい生活様式を考えて行うことで、メリットも見出すことができました。今回の運動会での子ども達の活動の取り組みは、日々生活するこの保育園で行うからこそできる活動内容であり、それは日々の継続から育つ子どもの姿であると感じました。

子どもが主体的に物事に取り組もうとする過程には、創造する力が必要です。「○○したら楽しいんじゃない?」「○○なら、この場所を使ったらできそう」などの発想力は、体験したり見たりしたことから生み出されていくものだと思います。園庭の固定遊具や空間を使ってのサーキット競技は、まさしくその一つです。「上り棒ができるようになったところをお家の人にみてもらいたい」「わくわくタワーにのぼってやるぞ!」など、お家の方にできることを披露したい気持ちや今までがんばってきた成果を本番でも発揮したい気持ちなど、子ども達自身が活動をイメージし、力を出し切ることができました。それぞれの年齢クラスできめた種目は、子ども達が日ごろ遊んでいることを、子ども達と担任で構成し競技として取り入れることができたのではないかと思います。

今までの概念にとらわれない運動会のプログラムも、子ども達の意欲と期待を高める一因でした。子ども達のやりたい!を盛り込んだプログラムは、私たちもワクワクする内容でした。「早く、運動会の日になってほしい」「楽しみだな~」「お父さん、見に来てくれるって!」など、子ども達同士の会話の楽しそうなこと。Aクラスは、お家の方と合作した自分だけの応援旗で、一層気持ちが盛り上がりましたね。どれも力作で、お家の方の愛情を感じました。ありがとうございました。今でもそのミニチュア版を振っては外遊びをする姿も見られます。それを見ていたAクラスに憧れるBクラスが、すぐに真似て旗を作っていたのが印象的でした。子ども達は、互いに刺激を受けてそれらを自分なりに考え、活動に取り入れながら学びに繋がる経験をしています。集団の良さですね。今回の運動会では、子ども達自身が創り上げたものが実現し、いつも応援してくれている大好きな人に披露できる機会をもつことができたことが、私は何より嬉しかったです。ありがとうございました。

保護者の皆様からは、参加いただいた感想やご意見をいただき、職員一同温かい気持ちになりました。お子さんの成長を共に喜び合えることは、私たちにとって何より嬉しく励みになります。

やりたいことが実現できる環境と時間を確保し、他者と話し合い気持ちを通じ合わせながら活動する楽しさや喜びを感じられる経験を重ねていけるよう、一日一日を大切にして保育をすすめていきたいと思います。

うさぎ組ロフト

 0.1歳の子どもたちは、足腰が発達してくると、

這う・立つ・歩く・登る・下るなどの全身を使った運動が活発になってきます。

行動範囲が広くなり、

「あっちに行ってみよう。」「あそこ登ってみよう。」と

行ったことのない場所へと冒険にでかけます。

そんな子どもたちの冒険も平坦な床だけではもったいない!

坂を登ったり、段差を登ったり…。登れない壁にぶち当たったり…。

冒険には、感動がたくさん無いと面白くない!

そこで、保育室の中にも高さがあり、斜面や段差、集中して遊び込める空間のあるロフトを考案しました。

0歳の子も挑戦できるスロープ!
ハイハイやずり這い、柵に掴まりながらでも登れるようにしました。
坂ならではの歩きにくさがとっても魅力的!
外を走る車だったり、窓から見える景色を楽しめるように設定。
窓から差し込む光の暖かさを感じられます。

押入れの上段とつながる3階ロフト。
高い所に楽しそう!登ってみたい!
でも、誰でも登れるような場所ではありません。
腕の力や足腰を一生懸命使わないと
登れない高さに事前に調べて設定しました。
大きくなったら登るんだ!
挑戦したくなる憧れの場所になるようにしました。
ロフトの下では、寝転んだりゆったりとしたり…。
絵本を見ることもあるでしょう。
子どもにとって天井が低く、
狭く囲まれた空間は落ち着ける居心地の良い場所になります。

テーブル

「なにか作りたいな…。」「おうちごっこしたいな。」

そう思うと子どもたちは、自然とテーブルの周りに集まってきます。

「誰かがテーブル使っているから今日はやめよ…。」

そうなってしまっては、せっかくの「遊びたい!」気持ちがもったいない。

子どもたちの「やってみたい!」「遊びたい!」の気持ちを叶えるには、

テーブルがもうちょっと欲しい。

天板の上に広げたい想像(思いを形にしたモノ)を

実現できる環境を整えたいと思います。

丸太の入れ替え

築山を登るための1つの手段として設けた丸太の階段。

大きな樹をただ寝かせただけの階段であるが、平坦では無いため、

登るときは指先に力が入ります。

登りにくい場合には、手指も使って登ります。

そんな丸太の階段も自然物であり、雨風にさらされ次第に朽ち果てていきます。

自然物は、同じ形を保つことが難しいこと、

姿かたちは月日とともに変わっていくことを身近に感じて欲しいと考えています。

バケツ・ふるいの棚

片付けが楽しい!と思える遊具棚。

パズルのピースをはめるように遊具がピタッとハマる感覚を目指して制作したいです。

片付けがしやすいと丁寧に片付けを行うことができ、

ものを大切にする気持ちにもつながると考えています。

また、遊びの中で、数を意識することもでき、

数の概念を理解することにもつながります。

スコップかけ

「使いたいな。」

と思った時にすぐに見つけることができると、

遊びたい気持ちが膨らみ、遊びが持続していきます。

片付けは、きれいに見えてスッキリすることだけが目的ではありません。

では、どんなふうに仕舞おうか。

『見つけやすく、取り出しやすく、片付けやすい。』

当たり前かもしれないけれど

片付ける場所や形には、

子どもたちがじっくりと遊び込むための大事なプロセスがあります。

屋台

 ダイナミックな遊びもいいけど、じっくりと遊べる空間が欲しい。

お店屋さんやおうちごっこが大好きな子どもたちの遊びがもっと広がってほしい。

ということで、既存の屋台と合わせてもう1つ。

以上児園庭に屋台を準備します。

囲まれた空間の中では、”自分たちの空間”として捉え、落ち着いてじっくりと遊ぶことができます。

たくさんのお皿やボール、カップを並べて、気分はお店屋さん。

いろいろなお店が展開され、夢中になって見立て遊びを楽しめるようになったらと思います。