「音」を楽しむコンサート(2024.01.30)

 いま、3歳以上児クラスのあちらこちらに、子ども達が楽器とする楽しそうな子ども達の手作りおもちゃがあります。

 2月末、「にしでんコンサート」と題して子ども達が年齢ごとに、保護者の方を招いて演奏会を行う予定です。

 私の概念のなかでもクラス全体で「合奏」をするとなると、「発表会」に結びつけて考えていたころがありました。

 そうすると、保護者の方に見せることを目的として捉えがちになり、担任は集団としてのレベルをある程度まで引き上げたくなり(引き上げざるを得ない雰囲気になり)、「音をそろえること」や「正しく演奏する手法」を指導することになっていたと振り返ります。

 当園の掲げる子どもの主体性を引き出す環境で生活し、「やってみたいをカタチに。」とした保育のなかで、この指導は果たして自分達のめざす子ども像になり得るのか…と考えました。

 幼い子どもにとって、初めて出会う楽器がつまらないものになるのではないか、音を探索しようとする子どもの主体的な学びの意欲の芽を摘んでしまうことにならないか、そして保護者の方の子ども観を歪めてしまうのではないかと。

 私たちは、教え込まれていることを良しとし、それを子どもの成長を捉えるのではなく、子ども達が自らコトやモノにかかわりそれを深めていく姿を成長と捉えるまなざしを、保育者は言うまでもなく、保護者の方にももってもらいたいと思っています。

 「音楽」とは文字通り「音を楽しむ」もの。
いま、子どもが自由に音や楽器にふれることができる環境づくりをすることで、子どもは自分なりに試したり工夫したりして音作りを楽しんでいます。

2月末の「にしでんコンサート」はそんな取り組みから生まれたものです。
初めて出会った楽器を通してリズムを楽しむ3歳児。
自分達なりに音を楽しむ4歳児。
自分達で音をつくり、音を通して人とのかかわりを深める5歳児。

子ども達が、自分らしく自信をもって楽しむ姿を子ども達と共にみんなでたのしみましょう。

うさぎ組ロフト

 0.1歳の子どもたちは、足腰が発達してくると、

這う・立つ・歩く・登る・下るなどの全身を使った運動が活発になってきます。

行動範囲が広くなり、

「あっちに行ってみよう。」「あそこ登ってみよう。」と

行ったことのない場所へと冒険にでかけます。

そんな子どもたちの冒険も平坦な床だけではもったいない!

坂を登ったり、段差を登ったり…。登れない壁にぶち当たったり…。

冒険には、感動がたくさん無いと面白くない!

そこで、保育室の中にも高さがあり、斜面や段差、集中して遊び込める空間のあるロフトを考案しました。

0歳の子も挑戦できるスロープ!
ハイハイやずり這い、柵に掴まりながらでも登れるようにしました。
坂ならではの歩きにくさがとっても魅力的!
外を走る車だったり、窓から見える景色を楽しめるように設定。
窓から差し込む光の暖かさを感じられます。

押入れの上段とつながる3階ロフト。
高い所に楽しそう!登ってみたい!
でも、誰でも登れるような場所ではありません。
腕の力や足腰を一生懸命使わないと
登れない高さに事前に調べて設定しました。
大きくなったら登るんだ!
挑戦したくなる憧れの場所になるようにしました。
ロフトの下では、寝転んだりゆったりとしたり…。
絵本を見ることもあるでしょう。
子どもにとって天井が低く、
狭く囲まれた空間は落ち着ける居心地の良い場所になります。

テーブル

「なにか作りたいな…。」「おうちごっこしたいな。」

そう思うと子どもたちは、自然とテーブルの周りに集まってきます。

「誰かがテーブル使っているから今日はやめよ…。」

そうなってしまっては、せっかくの「遊びたい!」気持ちがもったいない。

子どもたちの「やってみたい!」「遊びたい!」の気持ちを叶えるには、

テーブルがもうちょっと欲しい。

天板の上に広げたい想像(思いを形にしたモノ)を

実現できる環境を整えたいと思います。

丸太の入れ替え

築山を登るための1つの手段として設けた丸太の階段。

大きな樹をただ寝かせただけの階段であるが、平坦では無いため、

登るときは指先に力が入ります。

登りにくい場合には、手指も使って登ります。

そんな丸太の階段も自然物であり、雨風にさらされ次第に朽ち果てていきます。

自然物は、同じ形を保つことが難しいこと、

姿かたちは月日とともに変わっていくことを身近に感じて欲しいと考えています。

バケツ・ふるいの棚

片付けが楽しい!と思える遊具棚。

パズルのピースをはめるように遊具がピタッとハマる感覚を目指して制作したいです。

片付けがしやすいと丁寧に片付けを行うことができ、

ものを大切にする気持ちにもつながると考えています。

また、遊びの中で、数を意識することもでき、

数の概念を理解することにもつながります。

スコップかけ

「使いたいな。」

と思った時にすぐに見つけることができると、

遊びたい気持ちが膨らみ、遊びが持続していきます。

片付けは、きれいに見えてスッキリすることだけが目的ではありません。

では、どんなふうに仕舞おうか。

『見つけやすく、取り出しやすく、片付けやすい。』

当たり前かもしれないけれど

片付ける場所や形には、

子どもたちがじっくりと遊び込むための大事なプロセスがあります。

屋台

 ダイナミックな遊びもいいけど、じっくりと遊べる空間が欲しい。

お店屋さんやおうちごっこが大好きな子どもたちの遊びがもっと広がってほしい。

ということで、既存の屋台と合わせてもう1つ。

以上児園庭に屋台を準備します。

囲まれた空間の中では、”自分たちの空間”として捉え、落ち着いてじっくりと遊ぶことができます。

たくさんのお皿やボール、カップを並べて、気分はお店屋さん。

いろいろなお店が展開され、夢中になって見立て遊びを楽しめるようになったらと思います。