0.1歳児クラスの保育室(2023.08.23)

子ども達の成長と発達にあわせたよりよい保育環境とは…。
子ども達は一人一人それぞれの育ちがあります。
保育室の環境設定を考えるとき、昨年が良かったから今年も…というわけにはいきません。

特に0.1歳児さんは、初めて家庭から離れて保育園に入ります。
育った環境や経験の差によって、自ら環境に関わる力が違ってきます。
一人一人の子どもが、何を求め何を必要としているかを常に探りながら丁寧に関わることが、よりよい発達を支える環境づくりにつながっていくと考えます。

初めて出会う人やモノ。すべてが新鮮で興味深いものであるはず。
その人やモノに出会う瞬間を大事にしたい。
穏やかで落ち着いた時間や場所となるように…。

周りの存在を意識できるようになるのは、気持ちが満たされているときだね。

 

 
 
安心できる大人が傍にいるなかで、一人一人の育ちを保障した環境をつくりたい。
現在私たちは、今年度取り組んでいる「環境を考える」学びを活かし、保育室を進化させているところです。

子ども達の生活の姿や遊びの様子が変わってきていることを実感し、保育者は保育の楽しさやおもしろさを再発見中。
手作りの遊具やパーテーションも着々と仲間入りしています。

  

  

        子ども達の穏やかな笑顔を思い浮かべながら…。

         

ふかふかの土にするために…(2023.07.25)

先日の園内研修で園庭の土づくりについて学び、その大切さと必要性を感じ土壌改良を
進めています。
なかなか根気のいる作業ですが、子ども達のためにそしてそれを見守る保育者自身のために、
コツコツと。

この日は、新しく導入した土ふるい機を見つけて、子ども達が集まってきました。
「これなに~?」「どうやって使うん?」「やってみたい!」と、どんどん興味が湧いてきます。

「土をこのふるいにかけてサラサラの砂を作って、ほかの土や葉っぱと混ぜるんだよ」
「へーーー!」
「そしたら、こんなふかふかの土になるん?」(…と、先日作った高台の下の土を踏んでみる)
「いいね~」「園庭全部、ふかふかにするんでしょ?」
「やりたい!やりたい!」

 子ども達も、遊びながら不安をもっていたことに改めて気付かされた言葉。

 ころんでも痛くない、怪我をしない。高いところからだって飛び降りられる。
 土を変えるだけで、大きな安心と安全が保障されます。

 園庭全部の土壌改良には、まだまだ時間はかかりますが、歩みを止めず少しずつ前進するのみ‼

    

はじめての挑戦!(2023.07.14)

7月14日(金)

 先日、園内職員研修で行った環境整備で園庭に作ったに高台、通称「にしでんタワー1号」
 
 高さ1300mm. なかなかの高さです。職員が、できあがったタワーに「これくらい…!」と
 手をかけジャンプしてみるも、「あれっ?」となってしまうくらい。すんなり登れた職員は数人のみ。

 もちろん子ども達も、勇んで挑戦! 
「高くてダメだ」「はしごがないとね~」などと言いながら、様子伺いの子どももいますが、
 それぞでの自分がやってみよう!と思うタイミングを待ちます。

 
その中でこの日、友だちに押し上げてもらって登った5歳児Mちゃん。
 登ったはいいけど、降りられなくなってしまいました。 

 ジャンプしたり後ろ向きでずり降りたりする友だちをみながら、自分もやってみようと試みますが、あと一歩の踏ん張りと勇気がでません。
 みんなが部屋に入っていくなか、気持ちは焦るばかり。

          

 それでも粘ること1時間40分。

 途中、友だちからの「がんばれコール」もありましたが、そこは自分のペースを崩しません。
 「だいじょうぶ、ゆっくりでいいよ」「がんばれ~!って言われたらなおさら怖くなるかもよ。
 黙って見とってあげよ」と、周りの友だちの声。
 根気強さと諦めない気持ちはだれにも負けないのだと、周りの保育者も再認識。

 「手伝おうか?」と、保育者も幾度か声をかけますが、やっぱり自分で!と思うようです。  いよいよランチタイムとなり、タイムリミット。
 やっと、「手伝って!」と、言えました。気持ちの切り替えも必要です。

 ここまで付き合った保育者も根気強く向き合いました。
 泣きながら抱かれて降りるMちゃん。

 この悔し涙は、明日への挑戦に続くと信じます。

キャンプごっこ(2023.06.20)

6月20日(火)
年中組「あおぞらフェスティバル」開催。

青空のもと親子一緒にキャンプごっこ。 園庭がキャンプ場となった日。
           

「ほんとのキャンプに来たみたいだね」「いっしょにテント、入ろ~!」「ママもマキ割り、生まれて初めてだわ。」などと、親子の楽しそうな会話があちこちから聞かれました。

子ども達の大好きな園庭。安心して遊べる環境。そしてそこで繰り広げられる日々の遊び。

日々の遊びの延長線上にある今日の活動は、子ども達が毎日、試行錯誤しながら楽しんでいる遊びの数々。

  

 

  

人やモノ・道具とのかかわりや空間、そして時間の流れ…これらを感じながら、大地ある自然との出会いに導いていけるように。

保護者の方にも大好きな園庭となって欲しい、子どもの“心もち”を感じて欲しい、そして大人も子どもと同じように楽しんで欲しいとの想いで企画した今回のあおぞらフェスティバル。

今日、お家の方と創り上げたテントや流しそうめん用セット、手作りの魚さん達、そしてマキ割りをして使い易くなったマキなど全部が、これからの保育でも大活躍するアイテムとなりました。

明日からの子ども達の活動が、ますます盛り上がりそうな予感にワクワクします。

保護者の皆様のご理解とご協力に感謝いたします。

 

自然と向き合うなかで…(2023.05.18)

 5月16日(火)年中・年長児の春の遠足。
西田地方保育園年中・年長児の春の遠足は、例年呉羽青少年自然の家にでかけます。

なぜって、自問自答してみると…

  1. 保育園の活動ならではの経験ができる…家族ではなかなか行かないところ
  2. 自然がいっぱい…春はタケノコがにょきにょきと。
  3. 自然のアスレチックが充実している…竹ジャングルやターザンロープ、いかだ遊び、ザリガニ釣り 等々
  4. 雨の日だって活動できる…館内利用と活動が可能、トイレも安心
  5. 保育園から近い…貸し切りバスで約20分
  6. 散策コースが整備されている

 考えてみると、いろいろあります。なにより、引率する保育者がこの場所がいい!「今年はどこにしよう…⁈なんで考えなくていいですよね」と。

 魅力的で安心・安全な場所と言えるのだと思います。
(以前私が経験してきた遠足は…なんていうと蛇足になるので、やめておきます。)

自然はいつも同じではないので、毎年違う姿で出迎えてくれます。

 子ども達はその姿にしっかり向き合い、自然との応答を楽しみます。その様子を一緒に感じ体験できる保育者の心も満たされるのです。

 今回、また新たなものを発見。何だろう?とワクワクする子どもと保育者。そして私。崖のように急な坂に設置されたロープをつたって上るとそこに広がる網のアスレチック。自然と人が作り出すものがうまくマッチし考えられた遊具でした。

「やってみたい!」気持ちを察してか、子ども達や保育者の様子を見て、指導員の方が使い方を教えてくださいました。

 保育者の援助のポイントと共に、使い方を間違えなければ全く危険ではないことやなぜこのロープを設置したかというねらいを知らせていただいたことで、私は、実体験から学んでいくことの必要性と環境に自らかかわろうとする力を育むことの大切さを実感しました。

  握力は衰えない力であり、身に付けた力はずっと継続していくのだと教わりました。だからこそ、子どもの時からの経験が大切なんだと。今は、蛇口に手をかざすだけで水が出たり、簡単にモノが開けられる道具があったりと便利な社会になっています。

 今、自ら環境にかかわっていこうとする手立てが子ども達の育ちを支え、日常の一つ一つの経験の積み重ねが、子ども達の心身の発達を促すことを改めて感じる場面でした。

 今回の指導員の先生(のちに呉羽青少年自然の家の所長先生と知る)の出会いと活動が、また新たな環境づくりへの活力となりました。

心もからだも大きくなったね。(2023.03.28)

3月28日(火)

 先日(3月23日)、令和4年度卒園式を無事執り行うことができました。
今年度も新型コロナウイルス感染症という見えない敵に悩まされた一年でしたが、最後は揃って卒園式を迎えられたことは嬉しい限りです。
 子ども達一人一人に修了証書を渡しながら、一緒に生活した日々を思いだされると同時に、今この瞬間をがんばっている子ども達の気持ちが伝わった瞬間でした。
 いつもうつむきがちに恥ずかしそうにしてたK君。練習の時もなかなか前をむいてもらえません。
しかし当日は、しっかり私と目をあわせて終了証書を受け取ることができました。
後日、K君の保護者の方とそんな様子を話していると、
 お母さん曰く、『「すごく緊張したんだよね」「返事もできんだし、歩く場所も間違えたし…」と
言ってたんですよ。』と…。

 この話から、K君の成長した証を感じることができました。
保護者の方と一緒にお子さんの成長を実感し確かめ合うことができることは、
とても嬉しいことです。
 子ども自身がその時の心情や行動を自分で振り返ることができることは、客観的に自分自身を考えることができるということ。
その力が次の行動力・意欲につながっていくのです。
私たちが大切にしている、その子の気持ちに寄り添い一人一人の育ちを支えること…を実感できた一つの出来事でした。

 

 
 
 3月。一人一人の育ちを確認し、次の育ちに繋げる時期。
そして来年度に向けたワクワクが始まっています。

                

新年度にむけて(2023.03.09)

年長児の卒園式までの登園もあと10日をきりました。
なんと1年の早いことかと感じるこの頃ですが、子ども達とともに、
1年を振り返っていると、この1年いろいろなことをして過ごしてきたなぁ、
あっという間ではなかったんだと改めて思い返しています。
子ども達との思い出については、またいづれ…。

今日は、新年度にむけた企画会議なる活動計画の打ち合わせ日。
来年度は、富山国際大学の先生をゲストティーチャーとしてお招きします。
子ども達との活動をいかに楽しく過ごすか、当園の保育者と検討中。
「楽しいことしかしません!」の言葉に、私たちもわくわくがとまりません。
子ども達の”やってみたい”がたくさん生まれたら嬉しいな…!
令和5年度のスタートも、もうすぐそこにやってきています。

来年度に向けても始動中です。
  

保育を語り合う(2022.12.19)

12月17日(土)
富山国際学園福祉会が運営する幼保連携型認定こども園2園(当園及びにながわ保育園)が、富山国際大学子ども育成学部本江理子先生を講師にお招きして「2歳児の世界の面白さ」「乳児室の環境と保育者の連携」をテーマに合同研修会を実施しました。

 「保育を語り合う」には、一人一人の子ども達そして同僚を尊重する(できる)ことが基本にあると考えます。
日々、子どもと向き合うなかで得られる感動、大人が忘れかけている感情や視点は数知れず。
 子どもの感性と成長に驚かされる毎日を、面白いと感じながら過ごすことができているだろうか…。
 同僚の姿をどうみているのだろうか…。
 自分は同僚にどう映っているのだろうか…。
そんなことを自分自身に問いかけながら、日々の保育を振りかえる機会となりました。
自分たちの保育の様子のビデオをみながら語り合う中で、それぞれの悩みや疑問、改善点が明確になったことは大きな収穫でした。
 保育を語り合うことで、子どもを愛おしく想い、可能性にあふれる存在であるということを再認識できたようで、参加した職員が晴れやかな表情だったのが印象的でした。
                 

 先日、他の研修会を受講した際、「子どもが感じている世界を感じ取ってくれる保育者は美しい」と言われた井桁容子先生の言葉が心に残っています。
 私が一人の人間として子どもと向き合い、その気持ちに寄り添ったかかわりを忘れない美しい保育者でありたいと思うと同時に、当園の保育者もそうであることを願います。

                  

環境整備  親子活動~やりたいことができる場所づくり~(2022.10.16)

10月16日(日)晴天

親子活動にはもってこいの秋空となったこの日。
28組の親子や職員の総勢約100名が集まっての保育園内環境整備。園庭から保育室まで、子ども達のやりたいことが実現できる環境づくりに取り組みました。
日頃の子ども達の活動の様子と保育園の教育・保育の方針・ねらいから、今日の活動の趣旨説明をしたあと、グループに分かれて作業開始。
 ・うさぎ組ロフト   
     ・園庭用屋台、テーブル   
 ・スコップ片付け棚   
    ・ふるいとバケツ片付け棚   
 ・なんでも棚   
         ・築山丸太の入れ替え   
 ・ピザ窯でのピザづくり               

以上、7グループが職員と保護者の方でそれぞれしながら作業がすすみました。
                

 子ども達も自分達のできることをがんばります。
 砂場の砂の入れ替えや石拾い。お父さんやお母さんの頑張りを感じながらの活動は、いつにもまして意欲的。
 友だちと力を合わせてするうちに、自然に役割分担するところが子ども達のすごいところ。自分達も仕事をしているんだ!という気持ちが伝わってきます。

作業は順調に進み、ピザ屋「にしでんハット」のピザが焼けるころには、ほぼ完成。
ピザの美味しそうな匂いに誘われてお店の前には行列が…。
今回のピザづくりは、フレッシュな保育者(保育者1.2年生)が何度もピザ窯でピザを焼いて試作を重ね完成させた渾身のピザ。野菜スープとサイドメニューもつけて商品化にこぎつけたもの。みんながおいしそうに食べる笑顔をみると嬉しさがこみあげてきたようです。
園庭のすきな場所で食べたピザランチ、おいしかったね。

保護者の方と職員、そして子ども達がつながり合って西田地方保育園をつくり上げていく日々のなかの一日。
こどもを真ん中においた保育を保護者と共にデザインすることは、子どもはもちろん保護者の方にも西田地方保育園を大好きになってもらえる近道のような気がします。
あちらこちらから、笑い声や電動ドライバーの音、木材をきる音、「せ~の!」の掛け声、そして子ども達のはしゃぐ声…活気にあふれた一日でした。
明日から、子ども達がどんな風にこれらを使って遊びや生活に取り入れていくのか…楽しみでなりません。
保護者の皆様、本当にありがとうございました。
そして皆様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
                   

「運動会」という名前をやめた理由(わけ)(2022.08.26)

8月26日

 お盆が過ぎ、朝夕の涼しさにちょっとホッとできるこの頃です。
9月を迎えるにあたり、保育園でも水あそび中心の生活を終え、次期の活動に向けた計画をすすめているところです。
これからは、気候もよくなり子ども達はいろいろな活動・経験を通して、ぐっと成長する時期です。
その中で例年9月の一番始めに計画される行事の運動会。
保育園生活のなかで各行事をどう捉えるか…。当保育園は昨年から、このことについて職員間で話し合いを重ねているところです。

 日々、私たちは縦割りでない異年齢保育を展開し、子ども達同士のかかわりを大切にした保育、
子どもの主体性・自主性を育む保育展開と環境づくりを実践している中で、運動会になると、
お決まりのようにかけっこをしてリズム体操、団体競技、障害物走…と、保育者がプログラムしたものを当日にむけて毎日練習する…。保護者の方に運動機能の育ちや、集団の中で活動するお子さんがどうあるかを中心にお伝えし、頑張る気持ちや最後までやり遂げた達成感を得る子ども達をみていただけるよう、子ども達に励ましたり上手にできたことを褒めたりしながら本番に期待がもてる援助をしてきました。誰のための運動会なのかと、自問自答しながらも定番の運動会をしてきた経緯があります。

 今、子どもを真ん中にした保育園を目指す西田地方保育園の園長となり、子ども達に育ってほしい姿を考えた保育の方法とその中で暮らす子ども達の活き活きと活動する様子を、どう生かし表現できる運動会にと考えたとき、いままでの「運動会」にとらわれることをやめようと思い、「運動会」という名前もなくしました。年長児を中心にして話し合いで決めた新しい名前が「あおぞらフェスティバル」。
「なんかおもしろそう」「ワクワクするね」「パパやママも一緒にするんでしょ?楽しみ~」「フェスティバルってお祭りみたいなことだよね」などと、いう子ども達の期待と想像が膨らんでいます。
各年齢それぞれの内容は、これから子ども達が担任と話し合いをして決めていきます。子ども達が今までの経験や年長さんの憧れの姿から想像する運動会のイメージとあわせて、現在興味のある活動、夢中になっている遊びなどが組み込まれていくはずです。当日までの取り組みの過程が、その日に発揮され、子ども達が保護者の皆さんと楽しみながら、みんなが笑顔あふれる一日になることでしょう。

 園庭改造も少しずつ進み、変化している園庭。子ども達はこの園庭が大好きです。
花が咲き、草かげには虫が住み、サルスベリの樹には鳥たちが遊びに来ます。園庭の真ん中にある樫の樹にはどんぐりの赤ちゃんも育っています。新しくワクワクタワーに連結されたアスレチックに挑戦する姿もみられ、子ども達にとっては生活の一部になっているそんな園庭で開催することに、子ども達はもちろん保育者もこだわった「あおぞらフェスティバル」。
 今までの方法では開催できないとなったこのコロナ禍がもたらした発想の転換と、それに向か保育者の意気込み、主体性が今回の「運動会」とう名前をなくすことになった大きなきっかけとなりました。コロナ禍だからではなく、いつどのような時でも、私たちが教育・保育で大切にしていることは変わりません。その根本を忘れず進んでいきたいと思っています。

 保育園行事は、日々の生活に潤いや変化、気づきを与え、それを目標にして生活できることもたくさんあります。また、多種文化や伝統に触れる機会にもなっています。今年度も、コロナ禍でもできることを考え日常を大切にしながら、いろいろな行事を取り入れています。その中で保護者の方も一緒に参加し活動することで、子どもと気持ちを共有できる機会にもしていただけると感じています。
今年の「あおぞらフェスティバル」も、大好きな園庭で青空のもと、実施できることをお天道様にお願いするばかりです。

これからも、大人の成功体験や経験にとらわれず、子どもの好奇心や興味・関心に応じた学びや選択ができる活動と環境構成を考えながら、新しい時代に生きる子ども達の育ちを保護者の方々と楽しみながら支えていきたいと思います。

うさぎ組ロフト

 0.1歳の子どもたちは、足腰が発達してくると、

這う・立つ・歩く・登る・下るなどの全身を使った運動が活発になってきます。

行動範囲が広くなり、

「あっちに行ってみよう。」「あそこ登ってみよう。」と

行ったことのない場所へと冒険にでかけます。

そんな子どもたちの冒険も平坦な床だけではもったいない!

坂を登ったり、段差を登ったり…。登れない壁にぶち当たったり…。

冒険には、感動がたくさん無いと面白くない!

そこで、保育室の中にも高さがあり、斜面や段差、集中して遊び込める空間のあるロフトを考案しました。

0歳の子も挑戦できるスロープ!
ハイハイやずり這い、柵に掴まりながらでも登れるようにしました。
坂ならではの歩きにくさがとっても魅力的!
外を走る車だったり、窓から見える景色を楽しめるように設定。
窓から差し込む光の暖かさを感じられます。

押入れの上段とつながる3階ロフト。
高い所に楽しそう!登ってみたい!
でも、誰でも登れるような場所ではありません。
腕の力や足腰を一生懸命使わないと
登れない高さに事前に調べて設定しました。
大きくなったら登るんだ!
挑戦したくなる憧れの場所になるようにしました。
ロフトの下では、寝転んだりゆったりとしたり…。
絵本を見ることもあるでしょう。
子どもにとって天井が低く、
狭く囲まれた空間は落ち着ける居心地の良い場所になります。

テーブル

「なにか作りたいな…。」「おうちごっこしたいな。」

そう思うと子どもたちは、自然とテーブルの周りに集まってきます。

「誰かがテーブル使っているから今日はやめよ…。」

そうなってしまっては、せっかくの「遊びたい!」気持ちがもったいない。

子どもたちの「やってみたい!」「遊びたい!」の気持ちを叶えるには、

テーブルがもうちょっと欲しい。

天板の上に広げたい想像(思いを形にしたモノ)を

実現できる環境を整えたいと思います。

丸太の入れ替え

築山を登るための1つの手段として設けた丸太の階段。

大きな樹をただ寝かせただけの階段であるが、平坦では無いため、

登るときは指先に力が入ります。

登りにくい場合には、手指も使って登ります。

そんな丸太の階段も自然物であり、雨風にさらされ次第に朽ち果てていきます。

自然物は、同じ形を保つことが難しいこと、

姿かたちは月日とともに変わっていくことを身近に感じて欲しいと考えています。

バケツ・ふるいの棚

片付けが楽しい!と思える遊具棚。

パズルのピースをはめるように遊具がピタッとハマる感覚を目指して制作したいです。

片付けがしやすいと丁寧に片付けを行うことができ、

ものを大切にする気持ちにもつながると考えています。

また、遊びの中で、数を意識することもでき、

数の概念を理解することにもつながります。

スコップかけ

「使いたいな。」

と思った時にすぐに見つけることができると、

遊びたい気持ちが膨らみ、遊びが持続していきます。

片付けは、きれいに見えてスッキリすることだけが目的ではありません。

では、どんなふうに仕舞おうか。

『見つけやすく、取り出しやすく、片付けやすい。』

当たり前かもしれないけれど

片付ける場所や形には、

子どもたちがじっくりと遊び込むための大事なプロセスがあります。

屋台

 ダイナミックな遊びもいいけど、じっくりと遊べる空間が欲しい。

お店屋さんやおうちごっこが大好きな子どもたちの遊びがもっと広がってほしい。

ということで、既存の屋台と合わせてもう1つ。

以上児園庭に屋台を準備します。

囲まれた空間の中では、”自分たちの空間”として捉え、落ち着いてじっくりと遊ぶことができます。

たくさんのお皿やボール、カップを並べて、気分はお店屋さん。

いろいろなお店が展開され、夢中になって見立て遊びを楽しめるようになったらと思います。