人とつながる ~FUNFUNフィールドを終えて~(2023.12.11)

今年初めて開催した「FUNFUNフィールド」
今までの生活発表会に代わる保護者参加型の保育園行事として、
子ども達の生活・あそびをより近くで知ってもらうために…。

子ども達ひとりひとりの表現の場を開放し、子ども達と保護者の方々が一緒にその場を共有する。
我が子がいつも一緒に生活し活動しているその友だちともかかわりながら、我が子の育ちを確認し成長を喜び合う機会にしたいと願って。
今回は、保護者の方にも日々子ども達が作り出すものがたりを体験し、子ども達が感じている世界を実感して欲しいという想いがあった。

自己表現の方法はひとりひとり違っていい。
グイグイ前にでて、自己アピールする子もいれば、裏方に徹してひたすら下準備をして友だちが活動しやすいようにしている子など様々。
得意なことを活かし、看板づくりに精を出した子も飾りつけをして満足そう。

日々の遊びを大切にした環境づくりを考えた時、自由に表現できる場所や時間、そして仲間など、まずそれらを保障することが必要で、それによって豊かな活動が生まれる。

子ども達は活動をすすめるうちに、おうちの人に楽しんでもらいたい、喜んでもらいたいという気持ちが日々大きくなっていった。
こんな楽しいことに招待したら、お父さんやお母さんは、なんて言うだろうとかどう思うだろう…と考えたりして。

そう考えると、ますます活動が活発になっていく。
子ども達の興味・関心をさらに広げ、深めるためのきっかけづくりにもなり、活動を通してひとりひとりの目標が明確になった。

自分の想いを誰かに伝え、それらを共有することで達成感や充実感を得ているようだ。しっかり自分の気持ちを身体や言葉で表現できる力が育っていると感じられた瞬間。きっと、新たな挑戦へとむかう自信につながっていくはず。
人とつながることの喜びを感じ、それらを楽しむことで生きる力も育まれると考える。

やってみたいをカタチにした子ども達の表情はどの子も生き生きとして楽しそうだった。

行事のカタチを変えることに不安もありながら、子ども達のチカラと保育者の想いが重なってできた今回のFUNFUNフィールド。
子ども達の活動すべてを温かい気持ちで受け入れ、支えていただいた保護者の皆様のご理解に感謝いたします。

廻るスシを再現「スシロー」

マカロンを忠実に再現したお菓子屋さん「PUNP J」

みんな大好きサーティーワンアイスクリーム

縁日「かんあて」1回100円で~す!

YouTubeコーナー
「受付してくだ~い!もうすぐ上映会はじまりま~す」

マッサージやさん 気持ちいいと大好評!

ベビーカステラ屋さん 「量はどうしますか?」

大人気♡フォトスポット

本格的なラーメンを再現「ラーメン屋さん」

「手荷物検査いたします」飛行場からの飛行機乗降

「何味がいいですか?」かき氷やさん

うさぎ組ロフト

 0.1歳の子どもたちは、足腰が発達してくると、

這う・立つ・歩く・登る・下るなどの全身を使った運動が活発になってきます。

行動範囲が広くなり、

「あっちに行ってみよう。」「あそこ登ってみよう。」と

行ったことのない場所へと冒険にでかけます。

そんな子どもたちの冒険も平坦な床だけではもったいない!

坂を登ったり、段差を登ったり…。登れない壁にぶち当たったり…。

冒険には、感動がたくさん無いと面白くない!

そこで、保育室の中にも高さがあり、斜面や段差、集中して遊び込める空間のあるロフトを考案しました。

0歳の子も挑戦できるスロープ!
ハイハイやずり這い、柵に掴まりながらでも登れるようにしました。
坂ならではの歩きにくさがとっても魅力的!
外を走る車だったり、窓から見える景色を楽しめるように設定。
窓から差し込む光の暖かさを感じられます。

押入れの上段とつながる3階ロフト。
高い所に楽しそう!登ってみたい!
でも、誰でも登れるような場所ではありません。
腕の力や足腰を一生懸命使わないと
登れない高さに事前に調べて設定しました。
大きくなったら登るんだ!
挑戦したくなる憧れの場所になるようにしました。
ロフトの下では、寝転んだりゆったりとしたり…。
絵本を見ることもあるでしょう。
子どもにとって天井が低く、
狭く囲まれた空間は落ち着ける居心地の良い場所になります。

テーブル

「なにか作りたいな…。」「おうちごっこしたいな。」

そう思うと子どもたちは、自然とテーブルの周りに集まってきます。

「誰かがテーブル使っているから今日はやめよ…。」

そうなってしまっては、せっかくの「遊びたい!」気持ちがもったいない。

子どもたちの「やってみたい!」「遊びたい!」の気持ちを叶えるには、

テーブルがもうちょっと欲しい。

天板の上に広げたい想像(思いを形にしたモノ)を

実現できる環境を整えたいと思います。

丸太の入れ替え

築山を登るための1つの手段として設けた丸太の階段。

大きな樹をただ寝かせただけの階段であるが、平坦では無いため、

登るときは指先に力が入ります。

登りにくい場合には、手指も使って登ります。

そんな丸太の階段も自然物であり、雨風にさらされ次第に朽ち果てていきます。

自然物は、同じ形を保つことが難しいこと、

姿かたちは月日とともに変わっていくことを身近に感じて欲しいと考えています。

バケツ・ふるいの棚

片付けが楽しい!と思える遊具棚。

パズルのピースをはめるように遊具がピタッとハマる感覚を目指して制作したいです。

片付けがしやすいと丁寧に片付けを行うことができ、

ものを大切にする気持ちにもつながると考えています。

また、遊びの中で、数を意識することもでき、

数の概念を理解することにもつながります。

スコップかけ

「使いたいな。」

と思った時にすぐに見つけることができると、

遊びたい気持ちが膨らみ、遊びが持続していきます。

片付けは、きれいに見えてスッキリすることだけが目的ではありません。

では、どんなふうに仕舞おうか。

『見つけやすく、取り出しやすく、片付けやすい。』

当たり前かもしれないけれど

片付ける場所や形には、

子どもたちがじっくりと遊び込むための大事なプロセスがあります。

屋台

 ダイナミックな遊びもいいけど、じっくりと遊べる空間が欲しい。

お店屋さんやおうちごっこが大好きな子どもたちの遊びがもっと広がってほしい。

ということで、既存の屋台と合わせてもう1つ。

以上児園庭に屋台を準備します。

囲まれた空間の中では、”自分たちの空間”として捉え、落ち着いてじっくりと遊ぶことができます。

たくさんのお皿やボール、カップを並べて、気分はお店屋さん。

いろいろなお店が展開され、夢中になって見立て遊びを楽しめるようになったらと思います。