はじめての挑戦!(2023.07.14)

7月14日(金)

先日、園内職員研修で行った環境整備で園庭に作ったに高台、通称「にしでんタワー1号」

高さ1300mm. なかなかの高さです。職員が、できあがったタワーに「これくらい…!」と
手をかけジャンプしてみるも、「あれっ?」となってしまうくらい。すんなり登れた職員は数人のみ。

もちろん子ども達も、勇んで挑戦!
「高くてダメだ」「はしごがないとね~」などと言いながら、様子伺いの子どももいますが、
それぞでの自分がやってみよう!と思うタイミングを待ちます。

その中でこの日、友だちに押し上げてもらって登った5歳児Mちゃん。
登ったはいいけど、降りられなくなってしまいました。 

ジャンプしたり後ろ向きでずり降りたりする友だちをみながら、自分もやってみようと試みますが、あと一歩の踏ん張りと勇気がでません。
みんなが部屋に入っていくなか、気持ちは焦るばかり。

 

それでも粘ること1時間40分。

途中、友だちからの「がんばれコール」もありましたが、そこは自分のペースを崩しません。
「だいじょうぶ、ゆっくりでいいよ」「がんばれ~!って言われたらなおさら怖くなるかもよ。
黙って見とってあげよ」と、周りの友だちの声。
根気強さと諦めない気持ちはだれにも負けないのだと、周りの保育者も再認識。

「手伝おうか?」と、保育者も幾度か声をかけますが、やっぱり自分で!と思うようです。  いよいよランチタイムとなり、タイムリミット。
やっと、「手伝って!」と、言えました。気持ちの切り替えも必要です。

ここまで付き合った保育者も根気強く向き合いました。
泣きながら抱かれて降りるMちゃん。

この悔し涙は、明日への挑戦に続くと信じます。

キャンプごっこ(2023.06.20)

6月20日(火)
年中組「あおぞらフェスティバル」開催。

青空のもと親子一緒にキャンプごっこ。 園庭がキャンプ場となった日。

「ほんとのキャンプに来たみたいだね」「いっしょにテント、入ろ~!」「ママもマキ割り、生まれて初めてだわ。」などと、親子の楽しそうな会話があちこちから聞かれました。

子ども達の大好きな園庭。安心して遊べる環境。そしてそこで繰り広げられる日々の遊び。

日々の遊びの延長線上にある今日の活動は、子ども達が毎日、試行錯誤しながら楽しんでいる遊びの数々。

  

 

 

人やモノ・道具とのかかわりや空間、そして時間の流れ…これらを感じながら、大地ある自然との出会いに導いていけるように。

保護者の方にも大好きな園庭となって欲しい、子どもの“心もち”を感じて欲しい、そして大人も子どもと同じように楽しんで欲しいとの想いで企画した今回のあおぞらフェスティバル。

今日、お家の方と創り上げたテントや流しそうめん用セット、手作りの魚さん達、そしてマキ割りをして使い易くなったマキなど全部が、これからの保育でも大活躍するアイテムとなりました。

明日からの子ども達の活動が、ますます盛り上がりそうな予感にワクワクします。

保護者の皆様のご理解とご協力に感謝いたします。

 

自然と向き合うなかで…(2023.05.18)

 5月16日(火)年中・年長児の春の遠足。
西田地方保育園年中・年長児の春の遠足は、例年呉羽青少年自然の家にでかけます。

なぜって、自問自答してみると…

  1. 保育園の活動ならではの経験ができる…家族ではなかなか行かないところ
  2. 自然がいっぱい…春はタケノコがにょきにょきと。
  3. 自然のアスレチックが充実している…竹ジャングルやターザンロープ、いかだ遊び、ザリガニ釣り 等々
  4. 雨の日だって活動できる…館内利用と活動が可能、トイレも安心
  5. 保育園から近い…貸し切りバスで約20分
  6. 散策コースが整備されている

 考えてみると、いろいろあります。なにより、引率する保育者がこの場所がいい!「今年はどこにしよう…⁈なんで考えなくていいですよね」と。

 魅力的で安心・安全な場所と言えるのだと思います。
(以前私が経験してきた遠足は…なんていうと蛇足になるので、やめておきます。)

自然はいつも同じではないので、毎年違う姿で出迎えてくれます。

 子ども達はその姿にしっかり向き合い、自然との応答を楽しみます。その様子を一緒に感じ体験できる保育者の心も満たされるのです。

 今回、また新たなものを発見。何だろう?とワクワクする子どもと保育者。そして私。崖のように急な坂に設置されたロープをつたって上るとそこに広がる網のアスレチック。自然と人が作り出すものがうまくマッチし考えられた遊具でした。

「やってみたい!」気持ちを察してか、子ども達や保育者の様子を見て、指導員の方が使い方を教えてくださいました。

 保育者の援助のポイントと共に、使い方を間違えなければ全く危険ではないことやなぜこのロープを設置したかというねらいを知らせていただいたことで、私は、実体験から学んでいくことの必要性と環境に自らかかわろうとする力を育むことの大切さを実感しました。

  握力は衰えない力であり、身に付けた力はずっと継続していくのだと教わりました。だからこそ、子どもの時からの経験が大切なんだと。今は、蛇口に手をかざすだけで水が出たり、簡単にモノが開けられる道具があったりと便利な社会になっています。

 今、自ら環境にかかわっていこうとする手立てが子ども達の育ちを支え、日常の一つ一つの経験の積み重ねが、子ども達の心身の発達を促すことを改めて感じる場面でした。

 今回の指導員の先生(のちに呉羽青少年自然の家の所長先生と知る)の出会いと活動が、また新たな環境づくりへの活力となりました。

心もからだも大きくなったね。(2023.03.28)

3月28日(火)

先日(3月23日)、令和4年度卒園式を無事執り行うことができました。
今年度も新型コロナウイルス感染症という見えない敵に悩まされた一年でしたが、最後は揃って卒園式を迎えられたことは嬉しい限りです。
子ども達一人一人に修了証書を渡しながら、一緒に生活した日々を思いだされると同時に、今この瞬間をがんばっている子ども達の気持ちが伝わった瞬間でした。
いつもうつむきがちに恥ずかしそうにしてたK君。練習の時もなかなか前をむいてもらえません。
しかし当日は、しっかり私と目をあわせて終了証書を受け取ることができました。
後日、K君の保護者の方とそんな様子を話していると、
お母さん曰く、『「すごく緊張したんだよね」「返事もできんだし、歩く場所も間違えたし…」と
言ってたんですよ。』と…。

この話から、K君の成長した証を感じることができました。
保護者の方と一緒にお子さんの成長を実感し確かめ合うことができることは、
とても嬉しいことです。
子ども自身がその時の心情や行動を自分で振り返ることができることは、客観的に自分自身を考えることができるということ。
その力が次の行動力・意欲につながっていくのです。
私たちが大切にしている、その子の気持ちに寄り添い一人一人の育ちを支えること…を実感できた一つの出来事でした。

 

3月。一人一人の育ちを確認し、次の育ちに繋げる時期。
そして来年度に向けたワクワクが始まっています。

新年度にむけて(2023.03.09)

年長児の卒園式までの登園もあと10日をきりました。
なんと1年の早いことかと感じるこの頃ですが、子ども達とともに、
1年を振り返っていると、この1年いろいろなことをして過ごしてきたなぁ、
あっという間ではなかったんだと改めて思い返しています。
子ども達との思い出については、またいづれ…。

今日は、新年度にむけた企画会議なる活動計画の打ち合わせ日。
来年度は、富山国際大学の先生をゲストティーチャーとしてお招きします。
子ども達との活動をいかに楽しく過ごすか、当園の保育者と検討中。
「楽しいことしかしません!」の言葉に、私たちもわくわくがとまりません。
子ども達の”やってみたい”がたくさん生まれたら嬉しいな…!
令和5年度のスタートも、もうすぐそこにやってきています。

来年度に向けても始動中です。
  

保育を語り合う(2022.12.19)

12月17日(土)
富山国際学園福祉会が運営する幼保連携型認定こども園2園(当園及びにながわ保育園)が、富山国際大学子ども育成学部本江理子先生を講師にお招きして「2歳児の世界の面白さ」「乳児室の環境と保育者の連携」をテーマに合同研修会を実施しました。

「保育を語り合う」には、一人一人の子ども達そして同僚を尊重する(できる)ことが基本にあると考えます。
日々、子どもと向き合うなかで得られる感動、大人が忘れかけている感情や視点は数知れず。
子どもの感性と成長に驚かされる毎日を、面白いと感じながら過ごすことができているだろうか…。
同僚の姿をどうみているのだろうか…。
自分は同僚にどう映っているのだろうか…。
そんなことを自分自身に問いかけながら、日々の保育を振りかえる機会となりました。
自分たちの保育の様子のビデオをみながら語り合う中で、それぞれの悩みや疑問、改善点が明確になったことは大きな収穫でした。
保育を語り合うことで、子どもを愛おしく想い、可能性にあふれる存在であるということを再認識できたようで、参加した職員が晴れやかな表情だったのが印象的でした。

先日、他の研修会を受講した際、「子どもが感じている世界を感じ取ってくれる保育者は美しい」と言われた井桁容子先生の言葉が心に残っています。
私が一人の人間として子どもと向き合い、その気持ちに寄り添ったかかわりを忘れない美しい保育者でありたいと思うと同時に、当園の保育者もそうであることを願います。

環境整備  親子活動~やりたいことができる場所づくり~(2022.10.16)

10月16日(日)晴天

親子活動にはもってこいの秋空となったこの日。
28組の親子や職員の総勢約100名が集まっての保育園内環境整備。園庭から保育室まで、子ども達のやりたいことが実現できる環境づくりに取り組みました。
日頃の子ども達の活動の様子と保育園の教育・保育の方針・ねらいから、今日の活動の趣旨説明をしたあと、グループに分かれて作業開始。
・うさぎ組ロフト   
・園庭用屋台、テーブル   
・スコップ片付け棚   
・ふるいとバケツ片付け棚   
・なんでも棚   
・築山丸太の入れ替え   
・ピザ窯でのピザづくり               

以上、7グループが職員と保護者の方でそれぞれしながら作業がすすみました。

子ども達も自分達のできることをがんばります。
砂場の砂の入れ替えや石拾い。お父さんやお母さんの頑張りを感じながらの活動は、いつにもまして意欲的。
友だちと力を合わせてするうちに、自然に役割分担するところが子ども達のすごいところ。自分達も仕事をしているんだ!という気持ちが伝わってきます。

作業は順調に進み、ピザ屋「にしでんハット」のピザが焼けるころには、ほぼ完成。
ピザの美味しそうな匂いに誘われてお店の前には行列が…。
今回のピザづくりは、フレッシュな保育者(保育者1.2年生)が何度もピザ窯でピザを焼いて試作を重ね完成させた渾身のピザ。野菜スープとサイドメニューもつけて商品化にこぎつけたもの。みんながおいしそうに食べる笑顔をみると嬉しさがこみあげてきたようです。
園庭のすきな場所で食べたピザランチ、おいしかったね。

保護者の方と職員、そして子ども達がつながり合って西田地方保育園をつくり上げていく日々のなかの一日。
こどもを真ん中においた保育を保護者と共にデザインすることは、子どもはもちろん保護者の方にも西田地方保育園を大好きになってもらえる近道のような気がします。
あちらこちらから、笑い声や電動ドライバーの音、木材をきる音、「せ~の!」の掛け声、そして子ども達のはしゃぐ声…活気にあふれた一日でした。
明日から、子ども達がどんな風にこれらを使って遊びや生活に取り入れていくのか…楽しみでなりません。
保護者の皆様、本当にありがとうございました。
そして皆様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

「運動会」という名前をやめた理由(わけ)(2022.08.26)

8月26日

 お盆が過ぎ、朝夕の涼しさにちょっとホッとできるこの頃です。
9月を迎えるにあたり、保育園でも水あそび中心の生活を終え、次期の活動に向けた計画をすすめているところです。
これからは、気候もよくなり子ども達はいろいろな活動・経験を通して、ぐっと成長する時期です。
その中で例年9月の一番始めに計画される行事の運動会。
保育園生活のなかで各行事をどう捉えるか…。当保育園は昨年から、このことについて職員間で話し合いを重ねているところです。

 日々、私たちは縦割りでない異年齢保育を展開し、子ども達同士のかかわりを大切にした保育、
子どもの主体性・自主性を育む保育展開と環境づくりを実践している中で、運動会になると、
お決まりのようにかけっこをしてリズム体操、団体競技、障害物走…と、保育者がプログラムしたものを当日にむけて毎日練習する…。保護者の方に運動機能の育ちや、集団の中で活動するお子さんがどうあるかを中心にお伝えし、頑張る気持ちや最後までやり遂げた達成感を得る子ども達をみていただけるよう、子ども達に励ましたり上手にできたことを褒めたりしながら本番に期待がもてる援助をしてきました。誰のための運動会なのかと、自問自答しながらも定番の運動会をしてきた経緯があります。

 今、子どもを真ん中にした保育園を目指す西田地方保育園の園長となり、子ども達に育ってほしい姿を考えた保育の方法とその中で暮らす子ども達の活き活きと活動する様子を、どう生かし表現できる運動会にと考えたとき、いままでの「運動会」にとらわれることをやめようと思い、「運動会」という名前もなくしました。年長児を中心にして話し合いで決めた新しい名前が「あおぞらフェスティバル」。
「なんかおもしろそう」「ワクワクするね」「パパやママも一緒にするんでしょ?楽しみ~」「フェスティバルってお祭りみたいなことだよね」などと、いう子ども達の期待と想像が膨らんでいます。
各年齢それぞれの内容は、これから子ども達が担任と話し合いをして決めていきます。子ども達が今までの経験や年長さんの憧れの姿から想像する運動会のイメージとあわせて、現在興味のある活動、夢中になっている遊びなどが組み込まれていくはずです。当日までの取り組みの過程が、その日に発揮され、子ども達が保護者の皆さんと楽しみながら、みんなが笑顔あふれる一日になることでしょう。

 園庭改造も少しずつ進み、変化している園庭。子ども達はこの園庭が大好きです。
花が咲き、草かげには虫が住み、サルスベリの樹には鳥たちが遊びに来ます。園庭の真ん中にある樫の樹にはどんぐりの赤ちゃんも育っています。新しくワクワクタワーに連結されたアスレチックに挑戦する姿もみられ、子ども達にとっては生活の一部になっているそんな園庭で開催することに、子ども達はもちろん保育者もこだわった「あおぞらフェスティバル」。
 今までの方法では開催できないとなったこのコロナ禍がもたらした発想の転換と、それに向か保育者の意気込み、主体性が今回の「運動会」とう名前をなくすことになった大きなきっかけとなりました。コロナ禍だからではなく、いつどのような時でも、私たちが教育・保育で大切にしていることは変わりません。その根本を忘れず進んでいきたいと思っています。

 保育園行事は、日々の生活に潤いや変化、気づきを与え、それを目標にして生活できることもたくさんあります。また、多種文化や伝統に触れる機会にもなっています。今年度も、コロナ禍でもできることを考え日常を大切にしながら、いろいろな行事を取り入れています。その中で保護者の方も一緒に参加し活動することで、子どもと気持ちを共有できる機会にもしていただけると感じています。
今年の「あおぞらフェスティバル」も、大好きな園庭で青空のもと、実施できることをお天道様にお願いするばかりです。

これからも、大人の成功体験や経験にとらわれず、子どもの好奇心や興味・関心に応じた学びや選択ができる活動と環境構成を考えながら、新しい時代に生きる子ども達の育ちを保護者の方々と楽しみながら支えていきたいと思います。

うれしい花束のプレゼント(2022.08.19)

今日(8月19日)、
年長児のI君から嬉しいプレゼントをいただきました。
先日、保育園で開店したお花屋さんのお花でつくったドライフラワーの花束。
折り紙ですてきにラッピングもされていました。
これならきれいなまま、ずっと飾っておけるね。
ママと考えてくれたんだね。ありがとう💓お母様の粋な計らいもあったことでしょう。
きれいに咲いているお花を愛おしく大切に思う気持ちと、それを大好きな先生にと
持ってきてくれた優しい気持ちが嬉しく、よい一日のスタートとなりました。
I君の感性の豊かさと優しさに触れ、子ども達が身体も心も豊かに成長していることを実感…。

折しも、今日の新聞に「富山市花いっぱいコンクール」の審査結果が掲載されました。
子ども達や保護者の皆様、そして地域の方々のおかげで、花壇の花たちもきれいに咲いて最優秀賞をいただけたことに、
感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
今後も子ども達の豊かな育ちを支え、地域に愛される西田地方保育園を目指していこうと改めて感じたのでした。

     

おはなやさん🌼(2022.07.28)

7月28日(木)

園舎前の花壇やプランターの花たちが今を盛りに色とりどりに咲き誇っています。
朝夕に、ながめたりそっとさわったりしてくる子ども達から、お花たちは大きくなる栄養をもらっていたのでしょう。

日々生長する植物の様子をみながら世話をすることは楽しいことです。
花壇担当の用務員は、保育園の子ども達にそそぐ愛情と同じくらいの想いを込めて、花に関わっています。

通りすがりの地域の方からも、「きれいに咲いている花を見て癒されるね」「気持ちが明るくなるわ」「眺めさせてもらってありがとう」などと話しかけてくださることがまた嬉しくて、花の母となる用務員もさらに愛おしさが増してきたようです。

そんな花たちの、「もっと大きくなりたい」というささやきが聞こえてきたような…。そろそろ切り戻しの時期ですね。

その切り戻しで切ったお花をお家でも楽しんでもらおうと花束にしているところに、子ども達が寄ってきました。

「私もつくる~」と、花を選んで花束をつくる様子は、職人のよう。子ども達のセンスと感性が光ります。

やさしく手に取り、かわいい手で束ねた花束はどれも素敵。看板もできて、お迎え時のお花やさんは

大盛況(^^)

「かわいいね~」「どこにかざる?」「このお花、何て名前だっけ?」などと、お家の方との会話も微笑ましく、このかわいい花束が、きっとお家の中にもホッとできる場所をつくってくれることでしょう。