職員間の語り合い ~異年齢保育について考える~(2024.12.25)
今月の園内研修テーマは「異年齢保育とは…」
西田地方保育園の保育室構成は 0.1歳児 うさぎ組
2歳児 ねこ組
3・4・5歳児 6つの保育室がワンフロアとしています。
藤森メソッドの異年齢保育の考えを示した「見守る保育 藤森平司著」には、『「学び合い」「育ち合う」ためには、生年月日などにこだわらず、それぞれが発達に注目し、それぞれの発達に注目して、そのときの課題を解決するのに、どのような集団が最も適しているかを考えて構成する必要がある。』とあります。
日々、子ども達と生活するなかで、その通りだと思うことが目の前の子ども達からみることでそれを確信して、藤森メソッドを念頭におきながら異年齢保育をすすめています。
0.1歳児と3.4.5歳児はそれぞれワンフロアで生活し活動し2歳児は単独で構成しています。2歳児の満3歳になる頃の発達として基本的生活習慣の自立や友だちと一緒に過ごす楽しさや面白さを知る時期であり、このことを丁寧に見見守っていく必要があるという考えからのものです。
大きな園庭は異年齢の全園児が活動する場であることを改めて認識したのは今年度に入ってから。
まずは園庭整備の方法についての研修。
園庭について、そして異年齢活動の中での育ちについて園内研修で話し合いを重ねる中で、今まで未満児園庭と称して0.1歳児のみで活動してきた中で、大きな園庭で遊ぶことに不安があると感じる0.1歳児の担任。遊んでいるところを小さい子に壊されたり邪魔されたりすると遊びのつづきが保障されないと考える3歳以上児の担任。運動能力や発達過程が違う子ども達が同じようにこのはしごを使ってタワーに登ったら、ハラハラでしかない。力いっぱい走ることが難しくなる…などなど。
そんな状況がまだまだこの園庭にはある!でも異年齢活動は大切!みんなで大きな園庭で遊びたい!などの思いとその課題を一つ一つあげていく作業をしました。
それらを踏まえて園庭整備をすすめていくと、今では発達過程の異なる子ども達がそれぞれ自分の居場所がみつかり、やりたいことができる園庭になりつつあります。職員のハラハラやドキドキもなくなりました。
では室内ではどうか?という新たな課題が…。
ここは職員間の連携と意識改革の強化が必要かも…ということで、小グループで全職員が話し合いに参加して、それぞれの思いや保育方法について語り合いました。
時間はかかりましたが、全員の意見を拾い出すことができました。
そして昨日はそのグループ代表が集って、意見や思いを語り合い、方向性を見出していきました。
異年齢保育の良さを改めて言葉に出すことで、自分たちの実践していることの意味と意義を再確認。困っていることや疑問もみんなでシェアできました。
【みんなで確認できたこと】
〇職員一人一人が、西田地方保育園の可愛い子ども達の気持ちに寄り添った関わりをすることで、子どもも職員もそして保護者もみんなが幸せになる。
〇ダメと言わない環境をさらにアップデートしていこう。
〇時間は有効に!
〇異年齢保育の意義と必要性の共通理解をさらに深めたら、保育がもっと面白くなる。そして子ども達のより豊かな育ちが想像(イメージ)できるようになる。
話し合いの途中で新たな課題もみつかり、次はこの話し合いだね!と。
語り合えば解決策がみえてくる。そして前に進める・・・そんな気持ちになった時間でした。