親学びノート(アンケート結果より)

2024.01.25

 富山県教育委員会では、「親学びノート」を作成しています。

 この度、当園でも親学びノートを活用し、子育ての悩みやアドバイスなどを保護者の皆様で情報を共有し合えたらと考えております。
 そこで親学びノートから『忙しいお母さん 話を聞いて欲しい太郎くん』を抜粋し、アンケート(匿名)にお答えいただきました。

 その回答についていくつかご紹介いたします。


エピソード
『忙しいお母さん 話を聞いてほしい太郎くん』

康子さんは、フルタイムで働いています。会社員の夫の篤史さんは部署が変わったばかりで気苦労が多く、毎日疲れて帰ってきます。共働きの2人には、保育所に通っている3歳の太郎くんがいます。

 今日は、康子さんの帰宅が遅くなり、夕食作りにあさっています。そこへ太郎くんがきて、後ろから康子さんの服を引っ張りながら話しかけてきます。

 ちょうどその時、スマートフォンに会社からの連絡が…。慌てて画面に目を落とすと、やり残した仕事の問い合わせでした。康子さんは、イライラのあまり、後ろにいる太郎君に振り向きもせず、「あとで」「あとで」と言いました。


Q. 焦っている時に、子どもとどう向き合えばよいか困ったことはありませんか?

あると答えた方の中からいくつか紹介します。

朝、時間がないときや焦っているときに限って起きてくれなかったりしたとき。機嫌を損ねず動いてくれるためにはどうしたらよいか困る

ちょっと待ってを何度も使ってしまう。

時間は、待ってくれませんし、急な出来事にすぐに対応なんてできないですよね。

3人の立場に立って心の中を考えてみましょう

この状況で、それぞれの立場になったらどんなふうに思うでしょうか。

●お母さんの立場は…?

家事をしたいのに子どもが服を引っ張って、おまけに仕事の電話…。
かまってあげられない罪悪感も感じたり、パパに手伝って欲しいけれど疲れているだろうし、声を掛けられない…。

焦りや戸惑いなど色々な感情が駆け巡りますよね。

●お父さんの立場は…?

早く帰りたいと思いながらも新しい部署で心身共に疲れている。
育児が大変なことはわかっているつもりだけれど家に帰った時ぐらいは休みたい…。けど、頑張らないと。

思いと身体が付いていかなくて疲れが取れない日々が続きますよね。

●子どもの立場は…?

あとでっていつだろう?一緒に遊びたいな。構って欲しいな…。

やっとお母さんに会えたけれど、一緒に話ができない・構って貰えなくて、寂しさを感じますよね。

忙しい場面でも子どもと向き合うためにはどうしたらよいでしょう。

お答えていただいた方の中からいくつか紹介します。

  • 夫婦のどちらかが出来る限り子供の相手をする。あとでの約束をした場合は、必ず手が空いたときに対応する ちゃんと子供にあとでになる理由を説明する。
  • なんでも頑張りすぎようとしない
  • 心にゆとりをもつ。時間にしばられすぎない。何時までにこれしなきゃ!はこどもには関係ない
  • 子どもを優先して、他のことはあとでと割り切る。

「あとで」は、理由を説明することも大事ですよね。理由がわからない時は、大人でももどかしい気持ちになりますよね。必ず守ることで「あとで来てくれるから大丈夫。」と受け入れられるようになりますね。

時には、頑張りすぎないことも大事ですよね。いつも頑張っているんですし”他のことはあとで”と割り切れると心に余裕が生まれるかもしれませんね。

ご回答いただいた保護者の皆様、お忙しい中で貴重なご意見を聞かせていただきありがとうございました。

うさぎ組ロフト

 0.1歳の子どもたちは、足腰が発達してくると、

這う・立つ・歩く・登る・下るなどの全身を使った運動が活発になってきます。

行動範囲が広くなり、

「あっちに行ってみよう。」「あそこ登ってみよう。」と

行ったことのない場所へと冒険にでかけます。

そんな子どもたちの冒険も平坦な床だけではもったいない!

坂を登ったり、段差を登ったり…。登れない壁にぶち当たったり…。

冒険には、感動がたくさん無いと面白くない!

そこで、保育室の中にも高さがあり、斜面や段差、集中して遊び込める空間のあるロフトを考案しました。

0歳の子も挑戦できるスロープ!
ハイハイやずり這い、柵に掴まりながらでも登れるようにしました。
坂ならではの歩きにくさがとっても魅力的!
外を走る車だったり、窓から見える景色を楽しめるように設定。
窓から差し込む光の暖かさを感じられます。

押入れの上段とつながる3階ロフト。
高い所に楽しそう!登ってみたい!
でも、誰でも登れるような場所ではありません。
腕の力や足腰を一生懸命使わないと
登れない高さに事前に調べて設定しました。
大きくなったら登るんだ!
挑戦したくなる憧れの場所になるようにしました。
ロフトの下では、寝転んだりゆったりとしたり…。
絵本を見ることもあるでしょう。
子どもにとって天井が低く、
狭く囲まれた空間は落ち着ける居心地の良い場所になります。

テーブル

「なにか作りたいな…。」「おうちごっこしたいな。」

そう思うと子どもたちは、自然とテーブルの周りに集まってきます。

「誰かがテーブル使っているから今日はやめよ…。」

そうなってしまっては、せっかくの「遊びたい!」気持ちがもったいない。

子どもたちの「やってみたい!」「遊びたい!」の気持ちを叶えるには、

テーブルがもうちょっと欲しい。

天板の上に広げたい想像(思いを形にしたモノ)を

実現できる環境を整えたいと思います。

丸太の入れ替え

築山を登るための1つの手段として設けた丸太の階段。

大きな樹をただ寝かせただけの階段であるが、平坦では無いため、

登るときは指先に力が入ります。

登りにくい場合には、手指も使って登ります。

そんな丸太の階段も自然物であり、雨風にさらされ次第に朽ち果てていきます。

自然物は、同じ形を保つことが難しいこと、

姿かたちは月日とともに変わっていくことを身近に感じて欲しいと考えています。

バケツ・ふるいの棚

片付けが楽しい!と思える遊具棚。

パズルのピースをはめるように遊具がピタッとハマる感覚を目指して制作したいです。

片付けがしやすいと丁寧に片付けを行うことができ、

ものを大切にする気持ちにもつながると考えています。

また、遊びの中で、数を意識することもでき、

数の概念を理解することにもつながります。

スコップかけ

「使いたいな。」

と思った時にすぐに見つけることができると、

遊びたい気持ちが膨らみ、遊びが持続していきます。

片付けは、きれいに見えてスッキリすることだけが目的ではありません。

では、どんなふうに仕舞おうか。

『見つけやすく、取り出しやすく、片付けやすい。』

当たり前かもしれないけれど

片付ける場所や形には、

子どもたちがじっくりと遊び込むための大事なプロセスがあります。

屋台

 ダイナミックな遊びもいいけど、じっくりと遊べる空間が欲しい。

お店屋さんやおうちごっこが大好きな子どもたちの遊びがもっと広がってほしい。

ということで、既存の屋台と合わせてもう1つ。

以上児園庭に屋台を準備します。

囲まれた空間の中では、”自分たちの空間”として捉え、落ち着いてじっくりと遊ぶことができます。

たくさんのお皿やボール、カップを並べて、気分はお店屋さん。

いろいろなお店が展開され、夢中になって見立て遊びを楽しめるようになったらと思います。