親学びノート(アンケート結果より)
富山県教育委員会では、「親学びノート」を作成しています。
この度、当園でも親学びノートを活用し、子育ての悩みやアドバイスなどを保護者の皆様で情報を共有し合えたらと考えております。
そこで親学びノートから『忙しいお母さん 話を聞いて欲しい太郎くん』を抜粋し、アンケート(匿名)にお答えいただきました。
その回答についていくつかご紹介いたします。
エピソード
『忙しいお母さん 話を聞いてほしい太郎くん』
康子さんは、フルタイムで働いています。会社員の夫の篤史さんは部署が変わったばかりで気苦労が多く、毎日疲れて帰ってきます。共働きの2人には、保育所に通っている3歳の太郎くんがいます。
今日は、康子さんの帰宅が遅くなり、夕食作りにあさっています。そこへ太郎くんがきて、後ろから康子さんの服を引っ張りながら話しかけてきます。
ちょうどその時、スマートフォンに会社からの連絡が…。慌てて画面に目を落とすと、やり残した仕事の問い合わせでした。康子さんは、イライラのあまり、後ろにいる太郎君に振り向きもせず、「あとで」「あとで」と言いました。
Q. 焦っている時に、子どもとどう向き合えばよいか困ったことはありませんか?
あると答えた方の中からいくつか紹介します。
朝、時間がないときや焦っているときに限って起きてくれなかったりしたとき。機嫌を損ねず動いてくれるためにはどうしたらよいか困る
ちょっと待ってを何度も使ってしまう。
時間は、待ってくれませんし、急な出来事にすぐに対応なんてできないですよね。
3人の立場に立って心の中を考えてみましょう
この状況で、それぞれの立場になったらどんなふうに思うでしょうか。
●お母さんの立場は…?
家事をしたいのに子どもが服を引っ張って、おまけに仕事の電話…。
かまってあげられない罪悪感も感じたり、パパに手伝って欲しいけれど疲れているだろうし、声を掛けられない…。
焦りや戸惑いなど色々な感情が駆け巡りますよね。
●お父さんの立場は…?
早く帰りたいと思いながらも新しい部署で心身共に疲れている。
育児が大変なことはわかっているつもりだけれど家に帰った時ぐらいは休みたい…。けど、頑張らないと。
思いと身体が付いていかなくて疲れが取れない日々が続きますよね。
●子どもの立場は…?
あとでっていつだろう?一緒に遊びたいな。構って欲しいな…。
やっとお母さんに会えたけれど、一緒に話ができない・構って貰えなくて、寂しさを感じますよね。
忙しい場面でも子どもと向き合うためにはどうしたらよいでしょう。
お答えていただいた方の中からいくつか紹介します。
- 夫婦のどちらかが出来る限り子供の相手をする。あとでの約束をした場合は、必ず手が空いたときに対応する ちゃんと子供にあとでになる理由を説明する。
- なんでも頑張りすぎようとしない
- 心にゆとりをもつ。時間にしばられすぎない。何時までにこれしなきゃ!はこどもには関係ない
- 子どもを優先して、他のことはあとでと割り切る。
「あとで」は、理由を説明することも大事ですよね。理由がわからない時は、大人でももどかしい気持ちになりますよね。必ず守ることで「あとで来てくれるから大丈夫。」と受け入れられるようになりますね。
時には、頑張りすぎないことも大事ですよね。いつも頑張っているんですし”他のことはあとで”と割り切れると心に余裕が生まれるかもしれませんね。
ご回答いただいた保護者の皆様、お忙しい中で貴重なご意見を聞かせていただきありがとうございました。